「FUN TIMES」発売記念企画第3弾!

本棚のモヨコ(森脩平、星野未緒)×

ロマンチック☆安田(爆弾ジョニー/HOT CAKE)× 村瀬友希(フォトグラファー)

本棚のモヨコの森脩平(Vo.)と星野未緒(Dr.)、そして今回の音源「FUN TIMES」のRECエンジニアを務めてくれたロマンチック☆安田(爆弾ジョニー/HOT CAKE)と、MVの監督を務めてくれた村瀬友希(フォトグラファー)が発売&MV公開を記念して飲み対談!安田と村瀬はそれぞれエンジニア、MV監督として初めての仕事となった「FUN TIMES」。モヨコとの関係や今回の制作にあたっての思い、裏話など、バンドマンご用達の座れる立呑み屋”光の森”にて語り合いました。公開されたMVや、5/17発売の歌詞集と一緒にお楽しみください。

森くんの小学校高学年感。

ー今回は新曲「FUN TIMES」のレコーディングを担当してくれたロマンチック☆安田(爆弾ジョニー、HOT CAKE)と、MVを撮ってくれた村瀬友希さんをゲストに迎えて、 4人で発売記念特別対談を行います!よろしくお願いします!

一同 よろしくお願いしまーす。

 

ーではまず、モヨコと安田の繋がりと今回レコーディングを担当する事になった経緯から聞かせてください。

 

ロマンチック☆安田(以下、安田) そもそも長いっすよね、出身が札幌で一緒で、8年くらいの付き合いで。3年くらい前に「ねこにとらうま」って曲を一緒に作って、それ以来。モヨコの自主企画があったら2曲くらいゲストで鍵盤弾いてるみたいな。

星野未緒(以下、未緒) ゆちよちゃんが辞めてから、ライブとかレコーディングでも弾いてくれてるんだよね。
森脩平(以下、森) 鍵盤ありきの曲を企画でやりたいときに弾いてもらってる。

安田 絶対「ドアーズ」やる。
未緒 やりたいんだよね(笑)。

安田 そう、俺もやりたい(笑)。「ドアーズ」一番好きな曲だと思ってたけど、『FUN TIMES』のコメントあったじゃん。あれに挙げたモヨコの好きな曲に「ドアーズ」入ってなかった。
未緒 入ってなかったね。「新世界ようこそ」と「僕の漫画を返して!」か。

安田 「漫画」は最近ツボなんだよね。俺ん中ですごい。
未緒 レコーディング中も聴いてたよね。

安田 モヨコのRECをするにあたって昔のモヨコの音源を聴いてたら、なんか「漫画」うけるなあって。あの曲良いよね。
 「漫画」は良くできたよね。

安田 MVに電車出てくるよね?仕事で熊本に行った時に電車乗ってて、路面電車だったんだけどなんか思いついて聴いたら超良くて。
一同 (笑)。
未緒 良い話だね。
 歌詞に電車出てくるからね。
安田 あの曲の歌詞良いよね。何なんだろうね。
未緒 謎曲だよね。
安田 謎、謎です。森くん基本的に謎だけど、特に謎だから好き。

未緒 なんか知らないとこからぽんって出てきた曲みたいなのたまにあるよね。

安田 小学校高学年の気持ち入ってるよね。向こう見ずな希望の感じと超残酷な感じとか。人それぞれ子どもの心があるとして、人によってその年齢が違うって話を前に未緒ちゃんとしてたんだけど、森くんの心の中の子どもは小学校高学年なんですよ。俺ん中で。でも一緒に仕事した人だったら何となくわかるかも知れない、森くんの小学校高学年感。

 そうなのかも知れないけどすごいこわい話だよね(笑)。

未緒 やばいよね、31になるのに(笑)。あれっ・・・?誕生日いつ?

 明日。

未緒 ああ危なかった〜(笑)。今日かと思った。忘れるとこだった。

 いいよ割と忘れられてるから。

安田 森くんの誕生日忘れがちだよね。企画とかやんないから。

未緒 なんか毎年忙しいんだよね。森くんの誕生日あたり。
 うん、そう。今回もそう。

未緒 でも今回は誕生日祝ってもらうようにちゃんと5月の誕生日近い日付でライブ企画したからね。

 そうしないと祝ってもらえないから。

安田 こんな途方も無い話してたら書き起こす人大変だ。

未緒 ああやばいやばい。進まなきゃ。それでレコーディングを・・・。

(森が安田に歌詞集『FUN TINES』を渡す)

 なんか変なタイミングになっちゃったけど・・・。

安田 もう流れがぐちゃぐちゃじゃん(笑)!ありがとう、めちゃくちゃ良いね。さっき言った森くんの心が小学5年生だみたいな抽象的な、そういうの嫌いな人からしたらすごい嫌いな話を、レコーディングでも結構しながら作ってて。そういえば「FUN TIMES」をどうしようかって話をする時も”光の森”で話してた。

未緒 そうそう。今も”光の森”で対談してます。

安田 なんか、この曲何時っぽいかって聞いたら、午後4時っぽいって言ってて、世の中に午後3時とか夕方5時っぽい曲って結構想像つくけど、4時って微妙な時間だなって。モヨコってそういう変な時間帯みたいな、人がやりづらい時間帯のとこがいいなと思って。一応 「FUN TIMES」は午後4時の公園を目指して作りました。各自のパートに公園の遊具を割り当てて、森くんがブランコで未緒ちゃんがジャングルジム。

未緒 うん、でアキトくんが砂場(笑)。今野が時計。

安田 公園に高く立ってる時計ね。で、真っ赤な感じも欲しいって2人に言われたから僕キーボードも入れたんですけど、みんなが公園でそれに差す真っ赤な夕日の様なキーボードを意識して入れました。
 ありがとうございます(笑)。

安田 今野とアキトくんには最初この公園のイメージの話してなかったんだけど、今野くんは本当に時計だったよね。そびえ立ってた。

 職人だよね。ずっと寝てんのに自分の番だけ起きてきて(笑)。MVもそのイメージを意識して、時計がある公園をまず探して。
安田 そうなんだ、そこから話発展したんだ。

村瀬友希(以下、村瀬) 公園とか4時とか夕方とかは聞いてたので、公園を地図から探しました。

未緒 ね、Googleマップでね(笑)。

安田 4時感あるMVだったらめっちゃいいな・・・。MVは今日の段階ではまだ撮っただけっていう状態ですか?
 いや、もうほぼできてる。昨日一日で。
安田 えっ、もうできてるの!?すごい。
未緒 めっちゃ仕事早い!本当にすごい。
村瀬 朝起きてから夜寝るまでずっと作業してて。

安田 そういうことになりますよね・・・。俺もMIX作業そうだったし歌詞集作ってた時の未緒ちゃんもそうだったんだろうな。

未緒 でも私はそれでも全然終わんなかった。この話は後でいいや。

「安田にうちに来ない?って言われて。」

ーええとでは、レコーディングの話はもうしましたよね、出会いも話したし・・・。

 

 そうだ安田との出会いの話が一つあって、一番近くなったなっていう日があったんだよね。『TOMORROW NEVER KNOWS』を発売してインストアライブで東京に来た時に、新宿のタワレコでやっててそこに安田が観に来てくれて。

安田 あっ、行った俺。CD買った。

 その後、安田にうちに来ない?って言われて。
未緒 やばっ(笑)!こわい!
安田 こわ、記憶ない・・・。なんか行動が恐ろしいね。

 未緒ちゃんいなかったっけ?俺とゆちよと今野で行ったのかな。それでアルバムの事とか色々話して。そこで近くなった気がする。それまでちゃんと話した事なかったと思う。俺の弟と仲良いからうちには来てたけど。

安田 うん。森くんちのカレーとか食ってた。森くんいない時に(笑)。

 俺のいない時に俺んちにいた(笑)。

未緒 私は安田と高校の時スタジオ入ったりしてた。安田の実家に遊びに行ったよね。

安田 俺めっちゃ人を招いてるね(笑)。『TOMORROW NEVER KNOWS』は好きなアルバムで、今回の「FUN TIMES」のレコーディングでも意識しました。モヨコ色んな人とやってるから毎回違うけど、あの作品が僕の好きなモヨコの出かたしてると思って。バランスが良い。

 あれめちゃくちゃだもんね。
未緒 やりたい事と音のバランスって事?

安田 なんかエンジニアさんが理解してやってたかはわかんないけど、僕モヨコのライブいっぱい観てるしスタジオも何回も一緒に入ってるから、メンバーじゃないけど近くから見て、モヨコってこういう感じで音とかが組み合わさるのが面白いよなっていう感じに一番近いのが『TOMORROW NEVER KNOWS』。だから僕が一緒にやる時はこれを参考にして、さらにこうなったら良いのにっていうのをやりたいと思って作りました。

 やっぱあの日の出会いから始まってんだね。
安田 そうまとまるかな(笑)?

未緒 安田がレコーディングをやりたいって言ってて、「FUN TIMES」が出来てきて録りたいと思ってた時期だったからちょうど良いと思ってお願いしたんだよね。

安田 「FUN TIMES」ってわかりやすい曲じゃなくて、ただ深みがある。モヨコの曲の中でも特に。僕も派手なものとか軽いものができない人間なんですけど、全てにおいて。でも一緒に作業してみたら、多分モヨコが自分たちだけでやるより案外明るくなったんじゃないかなと思います。
 そうだね。

未緒 この曲は安田にお願いして良かったと思う。他の人だったらここまで深くならなかったんじゃないかな。

安田 それは思っていて。僕は素人で、人の曲でちゃんと世に出るような曲をMIXしたのは初めてなんですけど、他のプロの人がやった方がちゃんときれいな音とかにはなると思うんですけど、深いところにはいかないなって。モヨコってとてもわかりにくいバンドで、 特に今のメンバーのモヨコはゆちよちゃんがいた時よりわかりにくいし深くなってるから、その深さが伝わればいいなと。前とは全く違って、僕は今の方が魅力的だと思ってるので。僕はどうやったらそれを形にできるかがなんとなくわかってたんで、素人でもそれが出てる作品になればいいんじゃないかなと思ってやって、そういう感じにはなったんじないかな。

 うん、なった。

安田 モヨコって何々っぽいとかがあんまり当てはまんないバンドな気がしてて、森くんの曲の良いところだと思うけど、絶対どっかから引っ張ってきてる元ネタはあると思うんだけど、僕は結構音楽を好き好んで聞いてるけどモヨコの曲は何々っぽいってあんまり思わない。でもそれって自分でやってる爆弾ジョニーもそうだけど難しいんですよ。答えを出すのが。あるべきところにみんなをちゃんと置いて気持ちいい形にするのが難しくて。

 そうなんだよね。

安田 多分そういうのって、気心知れたお互いを理解してる外部の人と一緒にやった方ができると思う。俺も自分のバンドの中であんなにうまく作業できないと思う。だから見えたなって感じがする。

 どういう形にしたいっていうのがあんまり明確じゃないんだよね。

未緒 森くん自分の事わかんないよね。私もそうだけど。近い他人の事だとわかる事があるけど。

安田 そう、俺も自分の事わかんないけど他人の事なら。モヨコの事は近い他人だなと感じていて。あと未緒ちゃんが実は色々考えてて、僕と視点は近いんですよ。でも多分伝える言葉が見つかってなくて、あまりそれがバンドに還元されてなかったけど僕が若干それを言葉にできたから。

未緒 私はモヨコ好きだけどずっとうまくできなくて、近くて自分が思ってる事理解してくれる人と一緒に作れて、なんか新しかった。

安田 新しいっちゃ新しいけど多分一番いい形だと思う。ここに辿り着ける人は少ないと思う。

「今野くんがギター弾くとその場が今野くんの空気になっちゃうんですよ。」

ーレコーディングはどんな感じで進んだんですか?

 

安田 一回デモ録りして、その後に本チャンでやった。最初ドラムとベースでリズム録りしてそのテイクがすごく良くて。僕今未緒ちゃんと一緒にバンドやってるんですけど、未緒ちゃんのドラムが本当にいい時って人間を感じなくなるんですよ、理性がなくて動物的なんですよね。
未緒 こわい話だね(笑)。

安田 男も女も感情も知能もない、ただ叩いてる動物。吸い込まれるんですよ、押し出すんじゃなくて。未緒ちゃんのドラムは吸い込み系だよね。
未緒
 無だよね。

安田 それが未緒ちゃんの一番良い状態なんですけど、それが出たテイクがあって。

未緒 あれ録れたの嬉しかったな。

安田 ミュージシャンとして一番嬉しい事だよね、自分が一番良い状態の音が世に出るの。それで時間かかったけど残り時間少ない中で今野くんがバッてやってくれて、キーボードを入れた。

 今野は今回もすごかったね。録ってるとこ見てほしいもん、めっちゃ面白いよ。

安田 今野くんがギター弾くとその場が今野くんの空気になっちゃうんですよ、聞こうとしなくても今野のギターが耳に飛び込んできてなんかみんな笑っちゃうみたいな。

 今野以外の3人は安田と相談しながら音作りしたんだけど、今野だけは何も触らないのが一番良くて。
安田 今野くんは今野くんすぎて何も手出しできない(笑)。

 やっぱ今野の音だよなーって言って、見たら俺と同じアンプ使って直だったんだよね。

安田 モヨコを音だけで見るとやっぱ今野くんが王様なんだよね、みんなが今野くんに合わせてる。今野くんは何も変わらないしあれでかっこいいから周りが動いて合わせるしかないっていう。

 メモし忘れたって言ってたの面白かったよね。

安田 そうだ、今野くんのギター録ってて、「直すとこある?」って聞いたら「ああ、メモし忘れた。」って言ってて。

未緒 弾きながらどうやってメモすんのよって(笑)。

一同 (笑)。

安田 あれ突っ込めなかったよね(笑)。今野くんも時間がないのもあってモードに入ってたから。あとレコーディングでかっこよかったのが、ボーカルを別日に録ったんですけど、森くんの歌でツルッと録ったをテイクを一行も直さない状態で使ったことかな。なかなか一回も直さないで使うってことないよね。初めて見たかも。

未緒 森くんいつもは結構直したりするよね。

安田 今まで多分細かく自分の気になるところは直すしエフェクトも結構かけて加工してるって感じだったと思うけど。

 自分で録ってると直しちゃうんだけど、人に付いてもらって録って、入ってる状態になるテイクが録れるとやっぱりそれが良いんだよね。

安田 明らかにあのテイク良かったもんね、あれも吸い込まれる系だった。でもあのテイクの時だけパソコンが誤作動起こしてちょっと大変だった(笑)。あとノイズが入るからエアコン止めて録ってたんだけど、森くんが歌ってる途中で「暑い!」って言って急にバタンって倒れたのうけたよね(笑)。

未緒 かわいそうだった(笑)。

安田 あと未緒ちゃんのコーラスも今までと違う声の出し方で録って、すごいパワフル。

 気使わないで普通に歌ってもらったらすごい良かった。

未緒 今まで気使ってたんだね。

 うん、コーラスだと思ってやってたからじゃないかな。

安田 アキトくんはレコーディングスタジオにあった高いベースめっちゃ気に入ってて、しかもアキトくんと超相性が良くてもう自分のベース放っぽり出してラブラブで、あの日完全に自分のベースに興味なかったよね(笑)。

ーMIX作業は大変だったんですよね。

安田 大変だったけど、それは初めてだったからかな。

 色々大変だったけど今までに比べたら、こうしたいとかすぐわかってくれるからやり易かったよね。

安田 結構ドラムにフォーカスしてる気がするな。あと初めてでちょっと無知なのもあってベースがすごいでかいMIXになってます。アキトファンには堪らない(笑)。まあでも一回やって結構わかったから、またなんか一緒にできたら良いな。次はもっと、2倍くらい良くなると思う。自分のイメージと近い形でアウトプットされるってわかったら曲作りも捗るよね。

 捗る。良い曲作んなきゃなー。でもいつもイメージは明確じゃないから、イメージを超えた時にめっちゃ嬉しい。

「小さい女の子が来て、『いま大人?』って聞かれて。」

ー村瀬さんは「FUN TIMES」を聴いてみてどう思いましたか?

 

村瀬 全然MIXの事とかはわからないんですけど、でも、こんなに違うものかと。

安田 やっぱり印象違いました?

村瀬 違いましたね。なんだろう、音の数が増えたとかそういう事だけじゃなくて、空気というか曲全体の厚みとか、こういう曲にしたかったんだなあというか。イメージは聞いてたけど、曲を聴いてはっきりしましたね。単純にすごい楽しそうだなっていうのはすごい思いましたね。

安田 今までと違う感じになったんじゃないかとは思ってて、でも自分の思ってる事だからわかんなかったけどそう言ってくれるなら良かった。

ー村瀬さんは結構モヨコを始めて最初の頃にライブを観てたんですよね?

村瀬 そうですね、渋谷のLUSHで、おとぎ話と対バンの時に。

未緒 ああ〜、そうなんだめっちゃ前だね。いつだろ?

 2012年くらいかな?モヨコの東京初企画だ。

未緒 フライヤー描いたのは覚えてる。

村瀬 そう、フライヤーはまだ大事にとってあると思う。

未緒 え!すごい!私は持ってない(笑)。村瀬さんは去年からモヨコのライブ映像も撮ってくれてて。森くんがTwitterで写真とか動画撮ってくれる人を募集してたんだよね。

村瀬 それを見かけて、言ってみたらどうなるかなと思って(笑)。私は仕事でやってるとかそういうのでもないので。それで言ってみたら、返事が来た!って。

未緒 モヨコ側もびっくりしましたよ。なんかかわいい女の子とかが写真とか映像とか撮ってくれないかなーって話を森くんとしてたんですよ。だから森くんにかわいい女の子捕まえてきてよって言ってて。でも本当にこんなかわいい子くると思わないじゃん、びっくりしたよ。

一同 (笑)。

未緒 それでちょこちょこライブ映像も撮りに来てくれてて、村瀬さんが撮ってくれたライブ映像をモヨコのTwitterのアカウントであげてて、それを観たPopiyaのベースのすみれちゃんがモヨコのこと思い出して、私に遊びましょうよって連絡くれたんだよね。

 すみれちゃんは前にサポートでモヨコも弾いてくれてたんだよね。

未緒 それで2人で行った飲食店にはっぴいえんど全曲譜面集みたいなのが置いてあって、おもしろそうと思って、それで歌詞集も思いついて。だからきっかけが繋がってたんでした。
 なんかぐーんって繋がったね。繋がってんのかわかんないぐらい(笑)。

村瀬 へえ、すごい。未緒ちゃんの中では繋がったんだね。

未緒 それで今回のMVもお願いしました。

ーMVの撮影してみてどうでしたか?

村瀬 誰かに出てもらって撮影するのはやった事がなかったので、大変だったけど、すごい勉強になりました。
未緒 今までも映像を撮ったりはしてたんですよね?

村瀬 撮ったりはしてたけどライブとか、あくまでそこにあるものを見るというか撮るだけだったので、撮る前から何を撮るか、どう撮るかみたいなのを考えて撮る事はしていないので。私は写真とか映像とかに映る側は本当に嫌なんですね、ちゃんと笑えないしうまくできないんですけど、でもモヨコは4人とも撮りますって言ったらちゃんとやってくれたのがすごいなと思って。絵になってて。
未緒 やれてたかどうか疑問だけど(笑)。

 結構できない方だと思うよ、他のバンド撮ってみたらちゃんとしてると思う(笑)。

一同 (笑)

村瀬 演技みたいなのはしてほしくなかったので、自然な感じで撮れてすごい良かったと思う。

未緒 一緒に作れてる感じがして、すごい自然にできた。

 本当に今回全部そう、安田もそうだし。

安田 村瀬さんはMV撮るの初めて?

村瀬 そうですね、一回作った事はあるんですけど人が一切出ないものなので、曲のイメージで映像を繋ぎ合わせるだけの物は作りました。

安田 じゃあ初めての人が結構関わってるんだね、今回は。

 だからもうみんなメンバーみたいな感じでレコーディングもMVもできたよね。

ー今の段階で出来てるMVを見てみましょうか。

安田 観たい。

 ひたすら公園で遊んだよね。

(ここから4人でMVを観る。)

安田 あっ、めっちゃ無意識に描いてた色と近いです!あ、すごい。同じだ!

一同 (笑)。

安田 森くんの悪のところにフォーカスしてるね。ここのボーカル、僕と未緒ちゃんが悪い感じじゃないとかっこよくないって言って悪そうなテイクを選んだんだよね。

 これ曲を遅くして流して早送りしてるんだよね。

安田 ああこわいこわい。未緒ちゃんこわいな(笑)。

 おもちゃみたい、テレタビーズだよね。

安田 なんか解放されてるよね・・・。曲に沿って時間が午後4時を基準に少しずつ進んでいくイメージだったのでそれが完全に一緒になってて嬉しい。

村瀬 答え合わせして合ってたみたいな感じです(笑)。

 遊具で未緒ちゃんがハシゴみたいなの渡ってたら反対側から小さい女の子が来て、「いま大人?」って聞かれて。
一同 (笑)。
安田 やばいね、核心つき過ぎだろ(笑)。この曲のテーマじゃん!

未緒 こわくて何も言えなかった・・・。びっくりした。

 パワーワードすぎるよね。子どもからしか出てこない発言だから余計こわいよね。

安田 あ、そうだこの曲を誰に聴いてほしいかって森くんに試しに聞いてみたら、20代後半とか30代の少年少女って言ってて・・・。
一同 うわあ、こわい(笑)。

安田 この曲を聴いた時に一言で言えない気持ちになるよね。モヨコってずっと本質的に一言で言えないバンドだと思う。悲しいとか楽しいとか切ないとかじゃなくて、おええってしてる。
 そうだね。
安田 それが一番ストレートにでた気がしてる。

 モヨコが何なのかが本人達もわかってなくて、だけどモヨコっぽいっていうのがみんなの中に明確にあるから。
安田 みんな抽象的にわかってるんだよね。

 今回レコーディングしてて未緒ちゃんがふと、初めてこんなにモヨコに近づいた!って言ってて、じゃあモヨコって何なの?って(笑)。それってすごいなって。でもわかるんだよね。その意識はこんなバラバラの4人でも共通してるから、本当のモヨコに近づきたくてやってるんだけど。どっかにあるんだろうね。
安田 すごいわかる。
未緒 みんなそうなのかな?

安田 俺はある。いろんな人が集まってるバンドは特にそうじゃない?近い人間とかだと違うかもしれないけど。でも自分たちでそれを出せたら伝わるかもしれないよね。今まではモヨコを100人が聴いてもみんなに伝わるっていう感じじゃなかったと思うけど、自分たちでわかった事で伝わる人が多くなったらそれはいい事だよね。

「曲作っててこんな幸せなことってないよね。」

ー安田と村瀬さんは歌詞集『FUN TIMES』でモヨコの好きな曲についてコメントも書いたんですよね。

 そうだ、本当にありがとうございました。

未緒 村瀬さんがそんな前からモヨコ聴いてたのコメント書いてもらうまで全然知らなかった。

村瀬 20歳くらいの時に海外に留学してホームステイしてたことがあって、話したくても全然喋れないし周りの人が言ってることもわからないし、部屋にずっと引きこもってたんですよね。環境も違うし体調も崩してて。ずっと部屋でYoutubeばっかり見てて、おすすめの動画にモヨコの「夢見る子さん」が出てきて、うわっと思って。留学してた半年間は多分一番聴いてたと思う。
 へえ〜。
未緒 安田のコメントうけたね。
安田 なんか狭くて直線的なコメントだったよね(笑)。

 嬉しいよね、コメントもらうって。今回は未緒ちゃんが全部主導権握ってたから、俺は誰にコメントもらってるとか全然知らなくて。
未緒 秘密にしてた。
 だから完成してから読んだ。

安田 まだちゃんと読んだわけじゃないけど、曲作っててこんな幸せなことってないよね。

 ないよ。自分で作らないしね。

安田 これも評価じゃん。お金とか多くの人が聴いてるとかも評価だけどこんなもの他人に作ってもらえるって森くんの音楽の評価だよ。

 うん。すごい大変だったね、本作るのってこんなに大変なんだね。

安田 やっぱり歌詞がいいね。

村瀬 歌詞がいい曲とか曲がいい曲とかどっちもあると思うんですけど、モヨコはなんかどっちもいいなって。歌詞だけこういう文章として読んでも良いし。歌ってるとわからないけどこう読んでみると結構、死ぬとか出てきてて闇を感じる。

安田 森くんってカラッとした闇だよね。ドロドロしてない。

 暗いこと言ってるから楽しく歌わなきゃ形にならないんだよね。照れ隠しでもあるし。
村瀬 このイラストがすごく素敵です。
安田 表紙めっちゃ良いよね!

未緒 そうなんです!この書いてくれてる岩本さんもモヨコ始めた頃に観にきてくれて、ずっと絵を描いてたから最近はグッズでも描いてもらってて、お願いしたらこの歌詞集のためにも描いてくれたんだよね。その中にこれ表紙にしたい!って絵があったから使わせてもらった。
村瀬 じゃあこれ表紙用に描いてもらったわけじゃないんですね。へえ〜。

 よく作ったよなこれ。かなり予算膨れ上がったけど(笑)。

安田 すごいよね。良いんじゃない?人生単位で考えたら。

 俺の葬式で配ってほしい。
未緒 やったー。

安田 良いよね、自分の人生形になって。

 安心して死ねる。でもこれ作ったらもっと作りたいと思ったよね。

安田 なんか全体的にヘビーなもの作ったね(笑)。やってて最近のヘビーモードは伝わってる感じある?

 わかんないから色々動いてる。この対談もそうだし。何とかして伝えなきゃと思って、伝わってほしいヘビー感だから(笑)。

安田 例えば時代とか音楽を取り巻く背景が違ったらこういう苦労は言わなくても回ってたけど、今はわかりにくいものをそのまま投げるからには説明を入れるってすごい大事なことだと思う。こういう対談とかも。
村瀬 多分これを読んだ時に理解度が違うと思う。
 「FUN TIMES」はこの歌詞集ありきの曲だったと思う。

安田 歌詞の解説って森くん好きなタイプ?

未緒 解説とか多分ないよね。こういう意味を込めてとかそういう作り方じゃないと思う。

 うん。
安田 だから作ったのか・・・。自分で意味わかんないとことかある?

 あるある、むしろそういう部分を出していかないと未緒ちゃん許してくれないから。

安田 「FUN TIMES」の”うさぎのキャラが好きで可愛いと思った”って歌詞いいよね。グッとくるポイント。
 ちょっとこわいよね。

安田 ここが森くんの物事の見方とか距離感とかが詰まってる気がする。森くんがにじみ出てるんだよね(笑)。こういう見方になってしまう人間っていう。

村瀬 歌詞と曲どっちが先とかあるんですか?
 ないんだよね。
安田 森くんが前言ってたのがタイトルから決まるっていう。
 それは結構ある。

安田 なんかこの歌詞東京っぽくない?札幌で生活してたら出てこないと思う。

未緒 上京してからは上京した人の歌詞になったよね。

安田 そうなるよね。「僕の漫画を返して!」の“大きくなったら飲みに行こうぜ”とかこれ何なのって感じだしね(笑)。
村瀬 小学校の文集みたい(笑)。

安田 これは俺が森くんのこと知ってるからっていう見方だけど思ってないでしょ?

 思ってない。だって俺飲みたくないもん。

安田 そうだよね、何で思ってないのにこんな事言ってるんだろうってところがツボ(笑)。この漫画ってイメージあるの?

 それもよく聞かれるんだけど、別に俺じゃないし、知らないよって。ないんだけど、MV作ってもらった時に何も言ってないのに、出てきた漫画が「バタアシ金魚」でめっちゃ嬉しかった。大好きなんだよね。

ーでは最後に、5月17日に『FUN TIMES』リリースパーティーとして下北沢THREEでsalsaとの2マンが決まっています。森くん意気込みをお願いします。

 こういう機会だから今までのベスト的な内容にしたいと思っていて、古い曲新しい曲やります。いい感じだよね、多分。

未緒 多分ね。自分たちのいい感じだからわかんないけど。でもベストと思って選んだよね。
 楽しみにしていてください。
安田 そのうちワンマンやってください。

 やりたい!次レコーディングしてやりましょう。その時はまた2人ともよろしくお願いします。

安田 お願いします。え、フル?フルじゃないアルバムの際には・・・(笑)。

 

ーありがとうございました!

音源付き歌詞集

『FUN TIMES』

2019.05.17 / ¥1,800 (Tax In) / HDN-013

​全164ページ/新曲DLコード付き

hondana necords

​「FUN TIMES」

Recording & Mixing Engineer :

ロマンチック☆安田

Mastering Engineer : 小泉 由香

LIVE会場、ONLINE SHOP、

その他下記の店舗にて発売。

mona records

disk union

チャンネルカフェ(札幌)

​浅草QuluQulu

2019年05月17日(金)

本棚のモヨコ presents

『FUN FUN FUN!~"FUN TIMES"release party~』

○会場:下北沢THREE

○出演:本棚のモヨコ / salsa

○時間:OPEN 19:00 / START 19:30

○チケット:前売 ¥2,500 (+1Drink) / 当日 ¥3,000 (+1Drink)

来場者全員に「FUN!」ステッカープレゼント!

※お名前と枚数をお願いします。

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